1. >
  2. >
  3. 仏道のお葬式:ご焼香のマナー

仏道のお葬式:ご焼香のマナー

宗教・宗派によって異なる焼香


焼香は、仏式の葬儀を行う時に参列者が仏前で行う儀式です。
お通夜と葬儀・告別式の二回とも行われるのが通例で、参列をした人は順番に一人ずつ仏前に歩みあらかじめ備えてある香炉に香をつまみ入れます。

このときの方式は仏教の中でも宗教や宗派によって方式が微妙に異なっており、基本的にはその式の方式に従って行っていきます。

ただし焼香の方法については厳密に「こうでなくてはいけない」という決まりごとがあるわけではありません。
正式なやり方がわからないという人も、心をこめてご焼香をすることで故人を偲ぶことができるとしています。

とはいえ実家がいずれかの宗派の檀家となっているという場合には、その宗派の正式なやり方を覚えておく方がより社会人としてのマナーにかなうものであるということは言えます。

急な葬儀への参列で慌てないためにも、焼香のルールの基本を覚えておくことが勧められます。
焼香は会場の配置や参列者の人数、会場整理の都合によって違った方法がとられることもあります。

大きく焼香の方式を分類すると「座礼」「立礼」「廻し焼香」の3つが挙げられます。

会場によって異なる焼香の方式とルール

順番に焼香の方式を説明していくと、まず和座敷で行われる「座礼」があります。
座礼は地方の大きな家で行われるような古い葬儀での方法で、中央に仏前を構え僧侶が最初に読経をしたのちに席を譲って行われます。

参列者は座布団に座って読経を聞き、順番に一人ずつ前に進んで焼香をしていきます。
「座礼」という名称からわかるように焼香前にまず僧侶と遺族に正座をしながら一例をし、それから中央に進んでろうそくの火から線香に火を付け、香炉に一本ずつ立てていきます。

現在最も広く行われている焼香は「立礼」と言われる椅子に座るタイプの葬儀場での方法です。
葬儀施設で行う場合には誘導係の方がついていますので、列ごとに順番に前に進み出て置かれている焼香を行います。

順番に香炉の前に来たら、まず遺影に向かって一礼をしてから数珠を使って合掌します。
それからえ抹香を一摘みし、目の高さくらいに軽く掲げてから香炉の中に静かに落とします。

この回数は宗派によって微妙に異なりますが、だいたい2~3回くらいが一般的です。
最後にもう一度丁寧に合掌して一礼し、僧侶とご遺族に例をしてから自分のもといた席に戻ります。

最後の「廻し焼香」は特に参列者の人数が多い場合に行われる方式です。
あらかじめ抹香と香炉が一緒に入った箱が用意されており、それが席順に従って順番に回されてきます。

自分の手元に来たらその場で座ったまま焼香をし、終わったら速やかに席の隣の人に渡すようにします。