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禅の教えで有名な臨済宗

禅宗より分派した「五家七宗」の一つ


臨済宗は、座禅を修行の主軸とする「禅宗」の中から発生した宗教の一つです。
日本において最も大きな禅宗の団体が曹洞宗ですが、それに次ぐ大きな組織として臨済宗が挙げられます。

「禅」の教えは日本だけでなく海外にも信仰をしている人が多く、アメリカ国内にはセレブ向けの「禅ルーム」が設けられています。

有名なところではアップル社創業者であるスティーブ・ジョブズが禅の瞑想を信奉していたという話があり、その他にもマドンナやスーパーモデルのジゼル・ブンチェンやミランダカー、映画監督のクリント・イーストウッドも自身で専用の瞑想用の部屋を用意していることを公言しています。

臨済宗は鎌倉時代が始まる直前の1191年に始まったとされており、主に武士を中心に信徒を増やしていきました。

開祖である栄西は禅だけでなく天台宗の教えにもある密教を教義としていたため、実質的に禅宗としての臨済宗の位置が確立されたのは栄西の弟子たちによるところが大きいようです。

座禅や瞑想に興味を持って禅について調べる人が増えていますが、同じ禅宗でも臨済宗と曹洞宗では若干思想体系が異なっています。

臨済宗における座禅の基本は「自分をなくした状態で悟りは開けない」ということです。
つまり瞑想をするときに自分以外の何か超自然的な素晴らしいものがあり、それに近づこうという考えを持っていると自分自身を失ってしまうから良くないということをです。

臨済宗の寺院に言って禅の教えを受けると、この「自分を知る」ということについてかなり深くお話を聴くことができます。

「自分の中にある自分でも気づいていない自分」を発見するということこそが悟りにつながるというのが臨済宗における基本的な考えになっているのです。

禅宗における葬儀の方法は共通しています

臨済宗も曹洞宗ももとは禅宗から派生したものであるので、葬儀における儀礼方法はだいたい似通ったものとなっています。

流れとしては一般的な仏式の葬儀と同じく、「臨終・通夜」「葬儀式」「焼香~出棺」の3つによって分かれており、葬儀の席において仏門に入るための戒名を導師より受け取ります。

特徴的なのが仏門に入るための「授戒」が葬儀の冒頭より始められるということで、導師によって「剃髪」というカミソリを頭にあてる儀式があります。

その後「懺悔文(ざんげもん)」という生涯で犯した小さな罪について反省をし、入滅をすることを示す読経をし、そこから順番に複数の決められた読経をしていきます。

臨済宗における焼香は1回のみで、つまんだ香を掲げずにそのまま香炉の中にくべるという方法となっています。
葬儀の最後には太鼓などが打ち鳴らされて棺桶を火葬場に移動させます。