曹洞宗

日本最大の教団である「曹洞宗」

曹洞宗は座禅の修行を修行の主軸とする禅宗を始祖とする五派のうちの一つです。
全ての仏教の始まりはインドに生まれた釈迦の教えによるものですが、その後弟子のアーナンダから中国に禅の教えを伝えたボーディダルマ(菩提達磨)へと伝承されていきます。

ボーディダルマから中国に伝えられた仏教は禅宗として定着し、「北宋禅」と「南宋禅」へと分派をします。
このうち「北宋禅」は最澄が日本に伝えるものちに衰退をして消滅をしてしまいます。

一方の「南宋禅」はその後も中国の文化として深く根付き、後に五家七宗(ごけしちしゅう)としてさらに大きな宗派に分家していきます。

南宋禅も「南岳下」と「青原下」の二大法流に分裂するのですが、このうち南岳下として「臨済宗」「潙仰(いぎょう)宗」、青原下の「曹洞宗」「雲門宗」「法眼宗」ができたことにより二つを合わせて五家、さらに臨済宗から「楊岐(ようぎ)派」と「黄竜派」が生まれたことから七宗としてまとめて呼んでいます。

曹洞宗は日本では道元が開祖として知られており、教えの中心には「正伝の仏法」を掲げています。
これは道元の教える内容は「お釈迦様より正しく伝えられたもの」であるという主張によるもので、修行においてはひたすら座禅に打ち込む「黙照禅(もくしょうぜん)」を行います。

この「黙笑禅」とは、臨済宗の「看話禅(かんなぜん)」の対局にあるもので、心を平静にして座禅をすることで心の動きを平穏にする方法を指します。

現在曹洞宗は永平寺と総持寺の二大本山を持ちますが、分派を持たないことから1万5千以上もの寺院を配下とする日本最大の教団となっています。

曹洞宗の葬儀における考え方

曹洞宗においては、葬儀は仏教の始祖であるお釈迦様に近づくための重要な行事となります。
死後にお釈迦様の弟子となるため、戒名や戒法を授かる必要がありそのための「授戒」を行います。

さらに悟りを開くために仏道へと魂を導いていく「引導」を行うということもまた曹洞宗の葬儀における最大の特徴です。

葬儀の席における儀式は他の仏教宗派に比べてかなり多い手順を踏むこととなり、他の宗派の人からはかなり驚く部分もあります。

葬儀ではまず「剃髪」という僧侶による髪の毛を切る儀式があり、さらに「授戒」という独特の儀礼を手順通りに行っていきます。

その後も「入棺諷経(にゅうかんふぎん))」や「龕前念誦(がんぜんねんじゅ)」「挙龕念誦(こがんねんじゅ)」「引導法語」「山頭念誦(さんとうねんじゅ)」といった独特の読経や太鼓などを行い、最終的に出棺となります。

焼香の作法も他の仏式とは大きく異なるため、参列をするときには十分に調べてからのぞんだ方がよいかもしれません。