ユダヤ教のお葬式について

日本では滅多に経験することがないのがユダヤ教の葬儀です。

ですが今後国際化が進むにつれ、出席はしないまでも関係者の中にユダヤ教の方がいた場合などには何らかの配慮をしなくてはいけない場合もあります。

葬儀の式典はかなり伝統的な文化や背景が関連することもあるので、ある程度は他文化の風習についてしっておくことも今後は必要になってくるでしょう。

 

ユダヤ教のお葬式の最も大きな特徴は、遺体が夜を超えてはいけないとされていることであり、その日のうちに埋葬をされなければいけないということです。

ですがかなり厳格なユダヤ教の国や地域においてもこの当日埋葬のルールでは遠方にいる親類縁者に連絡をつけたり参列を伝えることができないので、現在ではなくなってから1~2日程度おくことが通例となっています。

またキリスト教などでは亡くなった遺体は病院などの安置所から教会に運ばれ、そこで告別式を行うのですがユダヤ教においてはこのような式典は行われません。

通常は病院からそのまま墓地に送られます。

墓地は「ユダヤ人墓地」として他の宗教の墓地とは違った区域に埋葬されるようになっており、ユダヤ教に改教をしていない人は希望をしても埋葬されることはできないようになっています。

ユダヤ教においては遺体は棺桶に入れずに白い布に巻かれた状態でそのまま土中に埋められます。

葬儀のときにお祈りをするのはユダヤ教の「ラビ」で、お祈りが終了したあとに遺体に土をかぶせ参列者は小石を拾ってその上に乗せていきます。

これは墓石がなかった時代の風習のなごりです。

現代では墓石もかなり立派なものとなっており、表面には指名や生年月日のほか、メノーラと呼ばれるユダヤの燭台の模様が彫られています。

また現代では土葬したあとに低木の樹を植えるというならわしがあり、お墓の周りに庭木が生えているという風景もユダヤ人墓地独特の風景となっています。

基本的にユダヤ教のお墓は一人一箇所となっているのですが、限られたスペースの中に遺体を収めなければいけなかったという事情もあることから、国によっては土の中に二弾重ねをするようにして遺体を埋めたような場所も見られます。

最近では土に埋葬せずにコンクリート式の多層埋葬をするところもあるそうです。

葬儀の後はシヴァという7日間の喪の期間に入ります。

シヴァのときには遺族は柔らかい椅子には座らず、上着の一部を切り裂くなどして悲しみを表します。

シヴァのあとも1年間は喪の期間となり御祝いには参加せずにすごします。