後祓いの儀

神式葬儀で行われる儀式

日本では仏教式、キリスト教式などによる葬儀が行われることが多いですが、元々は神道式で葬儀を行っていました。
仏教が日本に伝えられて以降、仏教式で行われる葬儀が圧倒的に多くなりましたが、現在でも神道式で葬儀を行うケースがあります。
仏教との大きな違いは、仏教に関しては明確な教えというものが存在しているのに対して、神道については特に教えというものがありません。
日本には大昔から自然界に様々な神様と呼ばれる存在があると信じられてきました。
神様という厳格な存在を信仰していても、特別な教えが存在していないという仏教とは全く異なる宗教と言えます。

神道による葬儀は仏教式とは異なる様式で執り行われますが、仏教式とは異なる考え方に基づき行われる儀式があります。
神道では人間の死というものは「けがれ」だと捉えていることから、出棺をした後に周囲を祓い清めるという儀式を行います。
これが後祓いの儀と呼ばれている儀式です。

参考:http://www.shiibashi.jp/dictionary/2010/05/post-141.html

後祓いの儀の内容

仏教の場合はお寺で葬儀が執り行われることも多いですが、神道の場合は神社で行われることはありません。
神聖な場所である神社では「けがれ」とされる葬儀を行うことがないからです。
自宅や葬儀場などの別会場で行われることになります。
通夜祭や葬場祭など一連の神道式による葬儀が行われた後、故人と最後のお別れをして火葬場へ向けて出棺される際に行われる儀式が後祓いの儀になります。

まずは手水の儀と呼ばれるお清めの儀式を行います。
桶に入った水をひしゃくで取り、左手と右手、左手という順番に水をかけていきます。
この時、最後に左手にかけた水を口元に持って行き、口をすすぐことになります。
これが正しいお清めの方法ですが、神道式の葬儀に参列したことがない方はよくわからないケースが多いので、必ず覚えておくことをおすすめします。
手水の儀が終わったらお祓いを行い、終了後に祭壇の準備等を行います。

神道と仏教の葬儀が違う理由

日本人の葬儀は仏教式で執り行われることが多いため、神道式の葬儀が荘厳であることに違いに驚く方も多いです。
このような違いがあるのは、それぞれが人間の死に対する考え方が全く異なるからです。
仏教の場合は亡くなった人は仏様がいる極楽浄土で安らかに過ごせるとされています。
対して神道の場合は、家の守護神となって家族を見守っていくとされています。
今後は神様として崇める存在になることから、荘厳な葬儀を執り行うことになるのです。

葬儀に参列する方は正しいマナーを知っていなければ、仏教式とは異なる作法も多いため失礼にあたる行為を知らないうちにとってしまう場合があります。
例えばご冥福をお祈りします、ご供養させていただきますなどの言葉は神道式ではNGです。
御霊のご平安をお祈りしますなどの言葉が正しいので、ぜひ覚えておきましょう。